ダイエイニュース ダイエイニュース 2010.06.30

English

ダイエイ新企画商品-3 燃料ポンプのMGO規制対策のご提案

歯車ポンプ写真

船舶からの大気汚染防止の目的から、舶用燃料油中の硫黄分に関してIMO Marpol 73/78 Annex VI(2005年5月19日発行)等により規制が強化されてきております。舶用ガス燃料油(Marine Gas Oil:MGO)といった低硫黄燃料油はISO8217:2005によりDMAの動粘度が1.5~6.0cstと規定され、更なる規制が予測されます。

当社では大晃機械工業からの指導の下、最も厳しく安全性を考慮した基準である1.5cst(動粘度:灯油相当)に対応すべく、既設の2軸歯車ポンプ及び3軸スクリューポンプからの対策を提案させて頂いております。更には、新たにMGO対応の3軸モートルスクリューポンプが開発されました。その新製品(型式MSD)は2010年4月21~24日東京ビッグサイトのSea Japan2010でも紹介されました。

以下、ご提案内容をまとめてみました。

2軸歯車ポンプ

※(内)は内部軸受け、(外)は外部軸受けを意味します。

● NHG他シリーズ(内)を使用している場合、
従来25.8cstを基準としていたところ、 1.5cstに対応するためには、

A案 ⇒ポンプそのものを低圧用スクリューポンプであるMSD(外)型へ換装する。MSDはフランジ式モーターを使用したコンパクト設計です。

B1案 (NHG、口径15~50AのHG、VGを継続使用する場合)
⇒ 軸受メタルの材質を変更し、軸封をメカニカルシール式に変更する。

B2案 (NHGH、HHC、口径65~150AのHG、VGを継続使用する場合)
⇒ 軸受メタルの形状を変更し、軸封をメカニカルシール式に変更する。
※(型式に依っては、ギアー〔シャフト付〕の交換が必要となる場合がある。)

3軸スクリューポンプ

● MSH-X、MSE-Xを使用している場合、
25.8cst基準を1.5cstに対応するためには、

⇒ MSH-X(内)を使用している場合はポンプそのものをMSB(外)もしくはMSE(外)へ換装する必要があります。

⇒ MSE-X(外)を使用している場合は、主要部品であるローター&スリーブをコーティングしたものに交換することで対応可能となります。あるいは、ローター長が長いMSB型への換装も推奨致します。

【注意点】

  • MSB,MSD型への換装の場合、計画圧力、計画容量を満足出来ます。(1.5cstを基準)
  • NHG他シリーズ等、既設ポンプの部品交換(改造)にて対応する場合、使用圧力に制限は有りますが運転は可能となります。しかし、低粘度油ですので容量は減少してしまいます。

ダイエイの最近のMGO規制対策の納入実績

納入年度 納入先 備考
2010 ファーストマリン様 M/V MIDLAND SKY
東洋船舶様 M/V ELEGANT VICTORIA
ファーストマリン様 M/V R&D THINK POSITIVE
MMS様 M/V ETERNAL DILIGENCE
MMS様 M/V TAKASE
川崎汽船様 M/V TAMAGAWA
MMS様 M/V TAIGA
MMS様 M/V ESTEEM SPLENDOUR
MMS様 M/V TSUSHIMA
MMS様 M/V CHALLENGE PACIFIC
旭マリン様 M/V BAIZO
MMS様 M/V SINGAPORE VOYAGER
MMS様 M/V ETERNAL PRIDE
Homeへ戻る サイトマップ お問い合わせ