グリーディポンプ(GRY型)は一般的な渦巻きポンプと比較して、
次に示すような優れた特性があります。
ポンプケーシング内で密封された空間を作り、その空間の真空度に応じて吸水、揚水します。グリーディポンプ(GRY型)はボリュートケーシング内部を二つの室に分けた構造としています。一方は、常に流体を貯め、他方はインペラを回転させるスペースです。これにより安定した性能を発揮します。
インペラの構造がオープン羽根となっており、その高さにより、一定の流路面積を保つことができます。口径50Aでは30mm、口径100Aでは45mmの固形物、あるいは汚泥物を含む流体には、このグリーディポンプ(GRY型)が最適であります。水産加工工場、漁船(巻き網漁船)などでの塩分濃度の高い流体による錆を考慮し、インペラの材質に砲金(CAC-406)を採用しています。
ケーシング側面(モーター側から見て左側)に確認窓が設けてあり(ボルトで開閉可能)、インペラとサイドプレートとの隙間を確認することができます。運転時間の経過とともに隙間が大きくなるため、その調整時期の目安とします。
固形物が詰まっての掃除カバーを取り外すことにより、ポンプ内部の点検、清掃、調整を容易に行うことができます。